ネコの目の前に指先を出すと、必ずクンクンにおいをかぎますね。じつは、これはネコ同士のあいさつに由来するしぐさです。
私たち人間はおじぎをしたり握手をしてあいさつをしますが、ネコたちにとっては、鼻と鼻を近づけてお互いにおいをかぐのがあいさつです。ネコの口のまわりには臭腺といって、特別なにおいを出す器官があります。そのにおいはネコによって異なるため、鼻を近づけると相手がどこの誰か、そして敵か味方かなどの情報を知ることができるのです。
このようにネコがにおいで相手を確認するのは、目があまり(41)。ねこは肉食のハンターですから抜群の視力をもっていそうですが、人間にたとえると0.3程度の近眼だとされています。つまりかなり近づかないと相手の顔を確認できないということ。
だから、人間の指先を見ても、ネコは鼻を近づけられたと勘違いして同じ反応を(42)。指。指先だとわかっていても、習慣的に「とりあえず、あいさつだけはしておこう」と考えるのでしょう。おきまりのクンクンが始まります。
この習性を(43)、初対面のネコとも仲よくできます。いくら可愛いネコでも、いきなりなでたり抱っこしようとすれば嫌がります。それは、あなたが何者かわからないからです。(44)、まずは指先をネコの鼻に近づけてみます。ひととおり指のにおいをかいだ後でネコが逃げなければ、それはあなたに好意をもったという証拠ですから、そのとき触れても嫌がらないはずです。