短文
(1)
 情報が容易に入手(注1)できると、必要な情報を探索(注2)する努力が必要なくなるかのように思わ れる。自分で集めるよりも、情報機器の提供する情報のほうが客観的で信頼できると勘違いする。
 しかし、だれにでも役に立つ完璧な情報など存在しない。情報化時代を生きるためには個々人が他者の提 供する情報を評価し、比較検討し、その中から自分にとって、自分の目標にとって有益(注3)な情報を選別 する能力と知識を持たなければならないのである。
(注1)入手する:手に入れる
(注2)探索する:探す
(注3)有益な:役に立つ

(53)情報化時代を生きるために必要なことについて、筆者はどのように考えているか。

短文
(2)
以下は、ある時計メーカーのお客様サポートセンターに届いたメールである。
マルオデジタルお客様サポートセンター
 ご担当者様
1か月前に貴社の修理センターで腕時計を修理していただきました(受付番号695581)。しかし、 先日また同じように画面の一部が暗くなり数字が読みづらくなったので、完全に直っていなかったのでは ないかと思います。再修理をお願いしたいのですが、現在は保証期間が過ぎています。前回は保証期間内 だったので無料でしたが、今回は修理費を支払わなければなりませんか。
確認の上、なるべく早くお返事をいただけないでしょうか。

よろしくお願いします。 本山由香

(54)このメールの用件は何か。

短文
(3) 
 文化項目の価値評価は人類共通のものではあリません。ある国のある地域では優れているとされるもので も、他の国のある地域に行ったならば、それは妙な事物であったり、社会としては認め難い事物でしかない場 合も普通にあるということです。同じことは時代というものに関しても言えることです。現在、同じ集団の人々 が素晴らしいと信じて行っていることも、わずか百年前ならば、その社会ではとても認められないことだった という例も沢山あるはずです。

(55)文化項目の価値評価について、筆者の考えに合うのはどれか。

短文
⑷
以下は、あるかばん店がホームページに掲載したお知らせである。
手作りかばんの店「アズレ」のお知らせ

2018年11月15日
インターネット販売につきまして

9月よりインターネットでの商品の販売を行ってまいりましたが、予想以上のご注文をいただき、現在、 製造が追いつかない状況です。そのため、大変申し訳ございませんが、インターネットでの販売は 11月 30日までとし、しばらくの間中止させていただきます。なお、店での販売は12月1日以降も続けてまいリます。インターネットでの販売の再開につきましては、製造体制が整い次第お知らせいたします。

ご不便をおかけしますが、どうぞよるしくお願い申し上げます。

手作りかばんの店「アズレ」 店長鈴本洋一

(56)このお矩らせで伝えたいことは何か。

短文
(5)
 以下は、スポーツ選手が書いた文章である。
 よく、過去は変えられないというが、正確に言えば過去に起きた出来事は変えられないが、意味は変えら れるというべきだろう。なぜならば、人生で起きた最悪の出来事も、その後の生き方によっては、自分の人生 の転機(注)になったと捉え直すときがあるからだ。「人間は現実ではなく、物語を生きている」というのが、 私の競技人生で学んだことだ。現実に起きた事は変えられないが、物語はいくらでも変えられる。そして物語 が変われば、過去も未来も、風景が違って見える。
(注)人生の転機:人生が変わるきっかけ

(57)筆者の考えに合うのはどれか。

中文
(1)
以下は、スポーツの指導者が子どもを叱ることについて書かれた文章である。叱ることの本来の目的は「叱られた原因を理解する」「自分の間違いに気づく」「うまくいかせるために次にとるべき行動がわかる」の三 点です。
とくに重要なのが、次にとるべき行動がわかることです。叱られたことで、自信をなくして次の行動がとれなくなることは、「叱る」という本来の目的からはずれることになります。
(中略)
「叱る」とは、叱ることで子どもがどのような反応を起こすか、すべで計算されていると、つまり「叱ることで子どもがどんな行動を起こすか」が、予想できていなければならない、ということです。そもそも(注1)叱ることは、子と''もの成長が目的なのです。これに対し、「怒る」は感情的な行為です。ときには怒りや憎しみを伴います。また、子ども自身を否定することにもなりかねません。指導者は「叱る」「怒る」の違いを常に自問自答(注2)することが大切です。さらには「君自身を否定しているわけではないのだよ、君のしたことを叱っているのだ」と伝えましょう。つまり、人格(注3)を含めてすべてを頭ごなしに(注4)叱るので はなく、ポイントで叱るのです。
ここで、「叱る」うえでの注意点を一^、叱ることが何度も続くと、叱られることに対する慣れが生じ、「いっものことか」と子どもが感じとリ、指導者の本当にいたいことが伝わらないということがあります。叱ることによって、得られる効果が半滅しないためにも、指導者は日頃から注意深く、また意思を持って、みずか らと向き合う必要があるのです。
(注1)そもそも:本来
(注2)自問自答する:自分に問いかけ、自分で考える
(注3)人格:性格
(注4)頭ごなしに:最初から一方的に

(58)子どもを叱るとき、指導者にとって必要なことは何か。

(59)筆者によると、叱るときはどのようにすればいいか。

(60)筆者の考えに合うのはどれか。

中文
(2)
 先日、とある大学の学部生を相手に請演をする機会があった。そのときは、私が一緒に仕事をしてきた仲 間についてのエピソード(注1)を紹介したのだったが、後ほどアンケートを読ませてもらって驚いた。その 仲間についての話を大まかに言えば、性格に欠点を持つ人間だったが、そのために面白いキャラクター(注2)であったし、仕事でもすばらしい結果を残し、尊敬に値する(注3)人物であったというものだった。これを どう受け取ったのかわからないが、アンケートの一^に、「人の欠点について話すことに憤慨(注4)を覚 える」といった趣旨(注5)のことが書いてあったのだ。(中略)
 人が個性について語る場合、どうもいい個性のことばかりを取り上げているように思ういい個性は伸ばし、 悪い個性は直しましょう、というわけだ。しかし、私にとってはどちらも大切にすべき個性であるし、そもそ も(注6)こうしたものにいいも悪いもないのである。講演で話したことに関しても、私の言う彼の欠点は、 一般的な考えに照らし合わせれば(注7)欠点かもしれない。けれども、それこそが彼の個性であって、成功 の一因になったということだ。
 しかし、そういった考えは許されないようだ。なぜか個性とは、常識的な考えからいって優められるもの でなければいけないのである。そうなると、今言われている個性とは、一般的にいいとされる個性というもの がすでにいくつかあって、それをと'、う獲得するかを考えなければならないということになる。しかし、そんな ものは個性ではないし、結局は人と同じになってしまうのである。
(注1)エピソード:ここでは、話
(注2)キャラクター:性格
(注3)尊敬に値する:尊敬できる
(注4)憤慨を覚える:腹が立
(注5)趣旨:ここでは、内容
(注6)そもそも:もともと
(注7) ~に照らし合わせれば:ここでは、~からすれは

(61)驚いたとあるが、なぜか。

(62)人の欠点について、筆者はどのように考えているか。

(63)筆者の考えに合うのはどれか。

中文
(3)
 以下は、文字を持たない民族について研究している人が書いた文章である。
 本に書いてあることは、ことさらに(注1)中身を全部覚えておかなくても、それについてと''の本に書いてあったかが思い出せればよろしい。インターネットが発達した現代においては、ちょっとしたことならすぐに検素できる。バッハとヘンデル(注2)はどっちが先に生まれたかなどと不意に(注3)聞かれたとしても、クラシックファンでなくても、手元にネットにつながったパソコンがあれば、わけもなく(注4)返答できる。 しかし、それは自分自身の知識が増えたわけではない。そこに文字として書かれているものは、すべて自分のタト側にあるものであり、それにアクセスできなくなったとたんーー早い話が本が全部焼けてしまうとか、停電になるとかしたとたん—— そのほとんどが自分とは無縁のものになってしまうのである。
 文字を使わないということは、常にその状態にあるということである。自分が記憶していないものは、存在していないのと同じ。(中略)本を読んだり、ピデオやDVDで同じ映像を何度も再生して見ることに慣れた我々は、その瞬間に頭に入らなくとも、もう一度見ればよいと考えてしまいがちである。しかし、そういう文化の中で育っていない人たちにとっては、その瞬間を逃したらそれまでであって、同じ人から同じ話を聞く機会はもう二度とないと考える。そのような気持ちで人のことばを聞くことによって培われた(注5)力が、 記憶する力となっているのであろう。
 文字を学び、書かれたものを読む能力は、人間の取得可能な知識の範囲を格段に(注6)広げたことは事実である。しかし、それは取得した知識が増えたことを、なんら(注7)意味してはいない。

(注1)ことさらに:ここでは、特に
(注2)バッハとヘンデル:どちらも18世紀に活躍した作曲家
(注3)不意に:突然
(注4)わけもなく :簡単に
(注5)培われた:育てられた
(注6)格段に:ここでは、大きく
(注7)なんら:少しも

(64)そのほとんどとは何か。

(65)文字を使わない人たちについて、筆者はどのように考えているか。

(66)筆者の考えに合うのはどれか。

統合理解
 A
 就職したばかりの若者はいつも不安を抱えていることを理解してほしい。彼らは新しい環境に慣れていないうえに、仕事で失敗して上司からしかられることをとても恐れているのだ。
 そんな彼らは、仕事を頼まれてもすぐに始めることができない。失敗したくないので、仕事をする前にいろいろ質問をしてくる。彼らの気持ちがわからないと、開かれた人は自分の若い時と比べて仕事に消極的だ、口ばかりで働くのを嫌がる、と誤解することになる。もちろん消極的な若者は困る。しかし社会も教育も変わっているのだから、若者の考え方が自分と違うのはしかたない。彼らの気持ちを理解するには、自分から歩み 寄ることが必要だ。

 B
 今の若者が、あなたが若いころと同じ考えで動いていると思ってはいけない。育った時代や環境が違えば、仕事についての価値観が違うのは当然だ。
 あなたが若いこるは、上司から命じられた仕事は黙ってやる、自分の意見を言うのは仕事を覚えてから、というのが当たり前だったかもじれない。しかし、昔よりも個性を肯定する教育を受けた今の若者にそれは通用しない。自分の考えに合わなければ、たとえ上司の命令でも反論する人もいる。一方で、仕事の目的や本人の役割をきちんと説明すれば、納得して積極的に仕事に取り組むこともある。
 若者には若者のいいところがある。自分との違いを認め、その溝を埋める努力をしてみよう。

(67)今の若者について、AとBはどのように述べているか。

(68)若者と働うえで重要なこととして、AとBが共通して述べていることは何か。

長文
 人類進化学の研究によると、現在生きて地球環境問題をおこしている人類は、現代人すなわち学名をホモ•サピエンスという種類である。
 ホモ.サピエンスは今から約0万年から0万年前、アフリカに現れ、それから広く世界に拡散していって(注1)、現在ではほぼ全地球上に住んでいる。
 その間には人口も増えた。
 人口が増えれば、必要とされる食物や生活物資の量も増える。自然界には自ずから(注2)その限界というものが存在しているはずであるが、自然を支配して生きようとした動物である人間は、食物の栽培や物資の生産を始めた。そして、その生産(農業生産や工業生産の拡大によって、自然界の限界を乗り越え、人口を拡大していった。ふつうの動物であれば、一^の土地にいるその動物の個体数が増えれば、ある時点で集団の分裂(注3)がおこる。
 しかし、体に武器というものを持たない動物であった人間は、どうやら100人00人を超える大集団を作って生活し、それによって敵から身を守り、食物も獲得していたように思われる。そして、そのような大集団をなんとか維持する個体間関係を保つことが可能でもあった。
 当然ながら、子どもたちもその大集団の中で育ち、年龄もキャラクター(注4)もさまざまなたくさんの他人たちの中で、その人々のしていることから、言語や概念(注5)も含めて多種多様なことを急速に学びとって成長していったと考えられる。
 つまり、大集団で生活すること、そしてそれが可能であったということが、人間という動物の特徴であった のである。
 したがって集団の人口増加も「都市」の拡大も、人間にとって有利なことであった。こうして人間の人口は、有史以来ひたすら増えつづけてきた。そしてもはや(注6)かなり前から警告されているとおリ、今や地球環境の限界を超えてしまっているのである。
(中略)
 だとすれば私たちは今何をしたらよいのだろうか?
 自然を支配して生きていこうという人間の生きかたを、今さら変えることは無理だろう。それはライオンに草を食え、ウマやウシにネズミを食えというようなものである。体の作りからいってもそれは無理である。
 ではどうしたらよいのか?
 それには人間が自然というものをもっとよく知り、環境とは何か、それぞれの生きものにとっての環世界(注というものは何かをもっと深く知るほかはあるまい。
(注1)拡散する:広がる
(注2)自ずから:もともと
(注3)分裂:いくつかに分かれること
(注4)キャラクター:性格
(注5)概念:ここでは、意味内容
(注6)もはや:すでに
(注7)環世界:ここでは、自然環境

(69)人口の増加について、筆者はどのように述べているか。

(70)筆者によると、人間がふつうの動物と違うのはどのような点か。

(71)筆者は、地球環境を守るためにどうすればいと考えているか。

情報検索

(72)ワンさんは旅行用にできるだけ軽いスーツケースを借りたいと考えている。容量は60リットルあればいい。ワンさんの旅行期間は10日間だが、ワンさんの希望に最も合うスーツケースを借りる場合、料金はいくらになるか。

(73)タンヤさんは出張用にスーツケースを借りることにした。今日は出発日の6日前である。出発日の日前にスーツケースを届けてもらうためには、どうしなければならないか。